2月例会報告

こんな学校だったらいいなぁ…
こんな学校つくりたい

課題を出し合うところから例会をスタートしたいと考え、最初に参加者の皆さんに、「学校・教育・行政のここがおかしい、ここを変えたい」と思うところを書き出してもらいました。

先生のこと

l         若い教師を入れて。

l         若い先生から幅広い年代層の先生が揃っていること。

l         子どもの話を良く聞いてほしい。

l         教師自身が苦手な科目は、他の先生に習うなりして向上心を持ってほしい。(算数など先生により差がありすぎ)

l         教師の質を上げて。

l         先生によっては授業のうまくない人がいる。

l         わけのわからん授業をしないで。

l         わけのわからんテストをしないで。

l         わかるまで教えて。塾に任せないで。

l         生徒は塾に行っているのだから、そこで勉強も進路もフォローしてもらえると思って、学校で手を抜くのはやめてほしい。

l         一人一人を尊重してくれる先生に担当してもらえた時はラッキー! 楽しく子どもが学校へ通えます。

l         子どもの人格を否定するような言動は謹んでほしい。

l         体験にもとづいた授業を。

l         子ども同士で評価させることはしないで。子ども同士で監視させないで。

l         先生達に、子どもたちにとって自由な授業をしてもらうための時間を取ってもらうための教師の増員。

l         意欲・態度・関心を評価しないで。

l         好きな子同士でという組み合わせはしないで。

授業のこと

l         先日、小学校で一日授業参観というのがあったが、給食時間の様子など普段見られない姿が見られてよかった。

l         授業参観は発表の場なのか。普段の様子を見るところなのか。

l         教師全員がコンピューターを使えるか。コンピューター専任の講師を。

教育内容・教育条件・学校施設

l         子どもの権利条約を学んで。憲法・教育基本法もちゃんと体現して。

l         子どもの権利条約を、学校で一度は教えてほしい。

l         日の丸・君が代について学んでほしい。学ぶ場をつくってほしい。

l         理科実験に力を入れてほしい。

l         ローマ字を教える前に、英語(アルファベット)を教えて。

l         学校でCAPをやろう!

l         児童会・生徒会を通して、もっと子どもたちが自分たちで考える、やってみる、どうして失敗したのかを学んでほしい。

l         障がい児も普通学級で生活できれば…。

l         障がいがあるなしに関わらず、特別な支援でなく、普通の配慮で楽しく過ごして学校生活を送っていきたいです。

l         小学校の縦関係、現在の単なる兄弟学級でなく、地域別の学年を超えたグループを作ってほしい。(集団下校の際も良いと思う)

l         空き教室を有効的に使いたい。

l         はだしで遊べるフリースペースを作ってほしい。

l         学校図書室が活用されていない。

l         司書がいない。

l         図書室を地域に開放できたらなぁ…。

l         学校図書室を子どもが終日使えるようにしてほしい(中学)

l         小学校で高学年と低学年の教室の大きさが同じなのは厳しいと思う。

l         高校で精神障害者に保護教員がついているが、小・中ではどうなのか。

少人数学級

 

l         3年から4年の持ち上がり学年なのに、クラス替えされそう。少人数学級を実現して。

l         少人数学級がいい。

l         少人数がダメなら、補助の先生を入れたら?

先生と親の関係、地域・親との連携

 

l         中学校部活に、教師以外の人(=ちまたの指導者)が入ることの功罪

l         先生と親がもっと子どものことを話せる機会があるといい。

l         教師が一部の口うるさい親だけに特に配慮している。学校でバックアップできないのか。

l         先生や学校への意見を親が言えていないのではないか。

l         親の先生への不信が根強い。

l         教師(学校)と保護者がもっと共通理解をもちたい。

l         学校管理職がPTAに干渉しすぎ。独立した団体と認識していない。

l         親や地域の人が参加できる公開授業に出てみたい。

l         地域の人に、学校への親しみを持ってほしい。

l         読み聞かせや手遊びなど、子どもと親が触れ合える時間があるといい。

l         安全面も考慮して、街の人も参加できる学校を…

l         地域のおじいちゃん、おばあちゃんを呼んで、いろいろ教えてもらう会を開く。

l         学校と地域も連携したい。地域の昔の話を聞くとか、お年寄りに囲碁・将棋を習うとか、ミニ授業してもらうとか…。

l         保護者の朝の読み聞かせ(今やっているんですが)ずっとやりたい。

l         保護者のボランティアを楽しんではいるのだが、本来学校の仕事だろォー。

l         保護者が自分以外の子どもを見る機会があるといい。

l         やっぱりPTAがあったほうがいいかも。

l         お母さんたちの茶話会をたくさんやる。

l         親子レクリエーションを各学年ですると楽しいかも。

l         PTAは話し合いの場になっているか? 委員会の仕事そのものがPTAだと思ってしまう。

l         PTA会費が、学校の備品に使われそう。

l         教育や学習に関する、親の勉強会が学校であったらいいと思う。

給食

l         給食の充実(具体的にはわからないけど…)

l         保護者との話し合いなしに決められた給食の民間委託

l         給食の時間は20分はほしい。

その他

l         学校のアピールを。ホームページを活発に。

l         一部の部活(運動部)やりすぎ! 適当にやろうよ。

l         部活も入る前に、年間プログラムなどを紹介した方がいいと思う。一週間の見学ではわからない部分もある。

l         女子の制服、なぜスカートなの?

l         制服なくてもいい。

l         保護者の住所などをクラスで公表しないが、クラス名簿は必要。

教育行政

l         今までの教育は、教育基本法で守られていた。今教育がヘンなのは、教育基本法が守られていないから。

l         松戸の教育行政は閉鎖的。もっと情報をオープンに。

社会教育

l         図書館に学習室・自習室がたくさん必要です。生徒の学ぶ場をつくって。

l         公民館が必要。住民の学習権を保障して。


【特別支援教育について】
 

障害のあるなしに関わらず、特別な支援ではなくて、普通の配慮で、楽しい学校生活を! 

u     うちの子は障がいがあって普通学級に入っているのですが、特別支援に関して、考えが少し違うなと思っています。理想を言えば、1学級30人未満でと思います。先生が受け入れてくれるかどうかで、とてもトラブルのあるところとそうでないところがあります。校長先生が(障がいのある子どもを)「追い出し」しているところもあります。松戸市全体としての姿勢というのはなく、校長先生にお任せというのが実態です。県教委からの一言があると、校長先生の態度がコロッと変わってしまいます。親と校長が話し合っても、「先生が倒れてしまった」とか、「こんなに学校は大変」とか保護者に言います。そうすると親は「もういられない」と感じてしまいます。

u     障がいが重い、軽いという言い方は、私たちにとっては耳障りなものです。高機能といわれている自閉症の子たちは普通学級にいるということになっていますが、それでは私たちの子どもは「もぐり」なのか。うちの学校でも、何か問題を起こすと「ここ(普通学級)にいるのは違うのではないか」と言われます。校長先生は「ずっと見ていきます」と言っているのですが。では、どうやって扱えばよいかと言うと、他の子と同じような配慮でいい。例えばアスペルガーと言われている子は、「失敗したときに強くしからない」という対応をというが、これは他の子でも同じだと思う。

u     障がいがあるなしに関わらず、一人一人が持っているいろいろなものを、先生がきめ細かく見ていくことが大切だということでしょうか。やはり少人数学級が最低条件ですね。それに、ある程度専門性を持った先生が配置されないと・・・。

u     でも逆に、そういう先生を配置すると、その先生任せになってしまって、学校全体で見てもらえないということが起こりうる。

u     小規模校だったら、もう少し学校全体で取り組むという雰囲気にもなるでしょうが。

u     最初、特殊学級を選んだのですが、公園に来ている子どもに「この子なかよし学級に行くの。仲良くしてね」と言ったら、「エーッ、なかよし? 凶暴だよ」と言われた。こんなふうになかよし学級の子どもたちの人格を否定するようなことを言われたので、特殊学級へ行くのをやめました。学校や市教委に「障がいがあるゆえにパニックを起こすことを、なぜ子どもたちがわかっていないのか」と訴えました。

u     隔離されているから、一緒にいないから・・・。なかよし学級の子どもを「なかよしさん」と呼んで、名前で呼んでくれない。親である私たちも分離教育で育っているから、子どもたちに教えてやれない。親の上の世代もそう。

u     一人一人を大事にしていくにはどうすればいいかということを考えていかないと。

u     子どもの権利条約にも「障がいによって差別されない」とあるが、まだまだ教育・学校の受け皿というのはなくて、その個性は認められていない。障がいは克服できるものではないから、それに合わせて対応してほしい。でもその子だって成長するから、親にもわからない。「この子はこうやったら、こうなります」と言っても、「そんなことないよ、ちゃんとこうやったよ」ということもあって、本当に日々成長していきます。みんな普通に生活しています。スーパーへ行って騒いでも、皆慣れている人は慣れているし、わざわざ「お宅の子はおかしい」と言いに来る人もいません。

u     特別支援教育の中には不登校の子どもも入ります。特別な支援が必要だということで。学校へ通えなくなると、その子の教育をどうするのか、居場所をどうするのかということを考えるのは全部親です。親が近くのフリースクールへ行ったり、適応教室へ行ったりして、居場所を探します。懇談会の席上で、クラスのお母さんから「あなたが過保護に育てたから、学校に適応できない」と言われました。「もっと厳しくして、無理やり連れてくればいいのよ」って。同じクラスの人は話し合うことで、理解を深める事はできるけれど、話し合うことのない人たちは、理解を深めていくことはむずかしい。

u     個人的には学校にこだわる事もないし、別の場で学べるし、居場所はどこにもあると思うけれど、学校側の姿勢として「適応できないんだったら無理に学校へ来ることはない。他の場所を探せばいい」というのは、「障がいのある子どもはそういう子のための学校へ行った方がいい」というのと同じだと思う。不登校も治るとか治すとかそういうものではない。不登校の問題でも、カウンセラーがいればカウンセラー任せになるし、あるいは担任任せになって他の先生は関わらない。同じ問題がここにもあります。

u     高校にいっている精神障害のある子が、騒ぐと授業に差しさわりがあるということで、授業を受けられず保健室などへ行かされています。でも、それでは学校へ行っている意味がないし、いろいろ交渉して、その子1人につく補助教員みたいな人が教室にはいるようになりました。それでその子は教室でちゃんと勉強ができるようになった。修学旅行は費用の関係でその補助教員がついていけない。そうするとその子も参加できない。でも、また交渉の結果、その先生はついていかないけれども、先生方で連携してやるということで参加できるようになったそうです。

u     逆に、障がいのある子が高校へ行く時、補助の人がついたのですが、その子は人が見ていると妄想で荒れてしまう子なので、「先生、来ないで下さい」と親は言うのですが、ついたものはとれないという感じでうまくいきません。その子にあわせてもらいたいと思います。

u     何が必要なのか、本人も交えて、みんなで考えて柔軟にできるといいですね。

u     障害のあるなしに関わらず、特別な支援ではなくて、普通の配慮で、学校で楽しく生活していきたいです!

u     当事者が思いを語ることが大切ですね。周りが憶測でものを言うと、かえって「よけいなお世話」になってしまう場合もある。

u     当事者の思いをみんなで聞いて、一緒に考える。当事者は当事者しか言えないことを言っていく。多少感情的になっても。

u     そういう積み重ねで、理解が深まっていくでしょう。

u     PTAで、こういう話ができるといいですね。


【学校図書館について】

u     専任で図書指導してくれる先生がいないので、それぞれ担任の先生に任されている。今、結構図書が増えてきているが、どこに何が載っているか、司書の先生がいないので、どの本を見たらよいか誰もわからない。

u     小学校はいつでも図書室へ入れるけど、中学は普段鍵がかかっている。

u     中学校の図書室はとてもお粗末だった。

 

【ボランティアについて】

u     学校でできないことを手伝うのならわかるのだが、もともと学校でやることを手伝わされることもある。

u     うちの学校では、丸つけのボランティアがある。

u    エーッ?!

u     「もし協力してくれるお母さんがいたらお願いします」というプリントが来て、少人数授業やる時に先生のお手伝いをするみたいです。プリントをたくさんやるみたいで。

u     プライバシーの問題があるのではないですか。

u     一人一人やっているものが違うから、それに対して丸付けも一人一人やらなくてはという発想なんだろうけれど、自分で問題を解いたら、自分で丸つけをすればいいんじゃない。

u     子どもがどこでつまずいているのか、何がわからないのかということをチェックできるのだから、先生がすることが大事。

u     アメリカの学校でやっていると聞いたのは、定年退職した先生がまた嘱託で入ってきて、丸つけをしたり、担任の授業のサポートをしたりする。そういうことは完全に授業の補助だから、ボランティアでお母さんたちがやるわけにはいかない。

u     丸つけをして、子どもたちが同じ所でつまずいていることがわかったら、担任の先生にそこをもう一度やり直したほうがいいとアドバイスすることもできる。

 

【給食について】

u     中学校で給食を食べる時間、20分ないんですか?

u     食堂へ行って、トレイを持って並んで、入れてもらって・・・食べ始めるまでに時間がかかる。列の最後の方になった子は、食卓につく頃には後10分で食べ終わらなければ・・・となる。

u     それがイヤで、うちの子はずっとお弁当を持っていっていた。一回も給食食べてない!

u     でも、お弁当を持っていっても、他の子が皆給食だから、1人で先に席について「皆まだかな」と待っている。

u     来年から生徒数が増えたら、いったいどうなるんだろう?

 

【先生のこと】

u     今の担任の先生は子どもの話を良く聞いてくれる。授業中の子どもの発言を全部聞いて、一言ずつでも必ず返してくれる。

u     一生懸命やってくれるんだけど、算数の授業がとてもわかりにくい先生がいる。

u     中学校の専科の先生でも数学の授業がわかりにくい。

u     先生に面と向かって、「先生の授業へただ」と言えないし、困ってしまう。先生同士も注意できないようで、この問題は悩みますね。

u     「もっとわかるように教えてください」と子どもが言うしかないのかしら。

u     やっぱり学校は授業が命。中身の濃い、先生と子どもたちが一緒になって、終わった時に「ワーッ、やった!」と思えるような授業をしてほしい。

u     そこで人間としてのつながり、信頼感が生まれてくる。教わったことが知識から知恵になって、1人でも踏ん張って生きていけるようになるために、そこが大事。

u     準備に時間をかけている授業は、親が聞いていてもいいなぁと思う。高校の時、数学の授業は、その先生の数学に対する熱い思いが伝わってきて、とても楽しみな時間だった。

u     今、免許外の先生は、どのくらいいるのでしょう?

u     免許外で英語を教えている先生が、「発音には自信がないから、発音は塾で教えてもらって」と言う。

u     「塾へ行ったら頭が良くなるというわけではないから、塾の宿題が出たら2回、3回とやらせてね。わからないことがあったら塾の先生に聞いてね」と学校の先生が言うんですよ。「あなたの職業なに?」と言いたくなる。

u     そういう先生ばかりではないけどね。でもそういう先生にあたったら、先生不信・人間不信になってしまう。

 

子どもの権利条約を学校で教えてほしい】

u     校長先生に言いに行ったことがある。そうしたら、「他の先生の授業のことは僕は口出しできない」と言いました。校長先生も子どもの権利条約についてあまり知らなかったみたい。

u     親が要望したいことは誰に言ったらいいのでしょう。運営委員会も通り一遍のことしか言わないし、子どもたちに権利条約を教えてほしいという思いを、どこへ持っていけばいいのでしょう。

u     PTAの総会で言ったらどうですか。

u     ちょっと言えない雰囲気。学校の教育内容などについては言ってくれるなという感じ。

u     昔と同じね。侵すべからずみたいな感じなのでしょ。そんな社会はないですよ。

u     まずクラスの懇談会で話す。委員でなかったら、次は総会で話す。総会で発言したら、「私も同じ意見」という人もいるかもしれない。それで広がるかもしれない。

u     「子どもたちに子どもの権利条約を学んでもらいたい」という思いがまず優先されるべき。総会で発言したことで、自分が周囲から浮いたとしても、それは覚悟で言っていくということが必要なのでは。そういう覚悟を親がするということが大事。

u     今日ここで出されたいろんな意見を学校に直接持っていけないというのがおかしいね。

u     こういう話し合いを学校やPTAの中で持てば、すぐに解決することもあるだろうし、全体で考えあうという雰囲気もできてくる。

u     これまで考えたことがない人も、考えるきっかけになるかもしれない。

u     教育改革についての懇談会を地域で開いたという報告を、運営委員会でしたんですが、運営委員会便りにそのことは載りませんでした。運営委員会でそういうことをタブーにしている雰囲気があります。

 

【教育基本法について】

u     今、教育基本法を変えようという動きはあるけれど、基本法は憲法と同じように現前とあるわけです。実際は、教基法がないと同じような教育が行われている。私の時代は、生徒が1人の生徒として守られるということが当たり前のことだった。それが何か違ってきたなぁという気がします。教基法はとってもすごい法律だから、よく読んでみてください。感激的です。

u     教基法って、先生たち教育界で働く人たちにとって必要な法律だとずっと思ってきた。ここへ来て教基法は教わる側がちゃんと知ってないとダメなんだと思うようになった。

u     多くの人が教基法をあるのは知っているけど、読んでいない。娘もそうで、「読みなさい」と言って、読ませたんです。そうしたら「こんなのがあったんだ。このことを知っていたら、中学校の時、もっと先生やっつけてやったのに」と言っていました。私たちはあるのが当たり前と思っているけれど、確かめて、確かめて、自分のものにしていかなくてはだめなのだと感じました。

 

・・・・・・参加者のいろいろな思いをざっくばらんに話すことができました。いろいろな課題は見えてきましたが、もう少し議論を深めていくには、時間が必要です。今後の取り組みにつなげて行きたいと思います。・・・・・・