アビスタ見学記
戸泉 由美
駅前の道路を道なりにダラダラと下ってゆくと、降りきったところで手賀沼と緑の公園が見えてくる。その左手に比較的低層の近代的な建物が建っている。
中に入ると夏休みのせいか子どもや学生がたくさんいる。宿題を片付けに、あるいは受験勉強に来たのだろうが、皆リラックスしているように見える。
図書館と公民館を複合させた施設。我孫子市民の生涯学習支援を目的としている。アビコ+スタディでアビスタ。ここでは企画をして学習場所を提供するが、それは支援の第一歩。
仲間作りができて、もっとどんどん学習のわくを広げたいと思ったら、市民の意見を尊重しつつアドバイスをしてくれる。自主的な学習意欲がどんどん育ってゆく。
一階の約半分のスペースは図書館で一般書と児童書が同じフロアーにあり、子どもに本を与えながら、母親だって本・雑誌・CDだって見られるのだ。
あとの半分と二階には、大小のホール・学習室・和室・工作室・調理室・託児室・喫茶コーナー等があり、屋上は緑地化してまるで丘のよう・・・・
見学後、小6の長男が、「僕、あんなところが家の近くにあったら、毎日行くのになぁ。」
と言っていた。私も同感!うらやましい!!
なぜ人口12万都市の我孫子にできて、その約4倍の人口の松戸市にできないのか?
市民も強くそれを望み、働きかけてゆかなければ。おーい、皆も見学に行ってごらんよ。
我孫子の公民館
我孫子の公民館は、アビスタ内にある我孫子地区公民館と、湖北地区公民館の二つがあります。両館あわせて、7人の職員が配置されており、そのうち2人が社会教育主事の資格を持っています。その他に特別職(週3日勤務)の指導員が13人(我孫子地区に9人、湖北地区に4人)います。指導員の方たちが、公民館主催の講座や学級の企画・運営にあたっているそうです。指導員室も確保されています。
アビスタの2階に事務室がありますが、公民館と図書館共通の事務室になっています。毎朝、両方のスタッフが打ち合わせを行っており、情報の共有、連携が自然にできるのではないかと感じました。
公民館の事業も充実しています。その中で、一番印象に残ったのは、「学校週5日制に伴う事業」です。「公民館を地域に開放し、子どもたちが世代を越えて、様々な人々と交流ができ、学校や家庭では得られない体験をする」ことをねらいとして、毎月第2・第4土曜日に、講座を開いています。第2土曜日は、自由に参加できる、体操・レクリエーションや、折り紙・将棋等を楽しむ自由な居場所のような雰囲気、第4土曜日は事前の申し込みを必要とする陶芸や料理等の子ども向け講座。(我孫子には児童館がないようなので、その分、公民館でこのような取り組みを充実させているのかもしれませんね。)
松戸でも青少年会館や、公民館で、取り組まれていますが、我孫子の人口13万人の3.6倍の松戸では、施設数が非常に少ないですね。子どもがひとりで参加するには、施設がもっと近くにあってほしいです。(浅井)
我孫子市生涯学習推進計画は市民委員会が作成